フードの与え方について
マザーレイクのコリーの子犬のオーナー様にご説明している、フードの与え方について書き出してみました。(フードの種類、与え方については、各出身ブリーダーさんの指示に従ってください。)
生後2ヶ月くらいまで
子犬用フードを与えます。回数は1日3回で、食事と食事の間隔はできるだけ7時間以上あけます。フードはあらかじめ、ひたひたになるくらいまでのお湯でふやかして下さい。エビオス、またはワカモトを2,3粒入れます。
量は1週間単位くらいで、少しずつ増やしていきます。ウンチが緩くならない程度に増量してください。軟便になった場合、少し減らして様子を見ます。
生後6か月くらいまで
食が細かったり、体格が小さかったり、体重が増えない場合は「子犬用」を続けて与えます。食欲旺盛で順調に体重が増えている場合は「大型犬種の子犬用」に切り替えます。入手困難な場合は「子犬用」で構いません。
食事の回数は3回のまま、エビオスまたはワカモトを4,5粒いれます。フードはふやかして与えてください。
引き続き、便の様子を見ながら量を増やしていきます。
成長が著しい時に肉(生肉など)はできるだけ与えないでください。肉はリンを多く含むため、カルシウムの吸収が妨げられてしまいます。また、カルシウムのサプリメントも与えないでください。胃捻転になりやすく、過剰なカルシウムは骨の成長を阻害します。現代の子犬用フードはカルシウムを十分に含んでいるので、添加は不要です。
また、成長期の大型犬には手作り食は不向きです。栄養不良になる可能性が高いので、手作り食を与えるなら1歳を過ぎてからにしましょう。
生後6か月くらいから
食が細い、体格が小さい、体重が少ない場合を除き、フードの種類を「成犬用」にします。また、回数も3回から2回に減らします。急に減らすのはかわいそうという場合は、昼食を少しずつ減らすようにして、段階的に2回にしてください。最終的に、お昼はおやつだけということで構いません。
フードは引き続きお湯でふやかしますが、お湯の量は少し減らしても構いません。エビオスまたはワカモトは7,8粒いれます。
子犬用フードは遅くとも生後10ヵ月までとして、それ以降は成犬用にします。
生後6か月前後になった時、急に食付きが悪くなったり、残すようになったりすることがあります。1頭飼育の子犬に多いのですが、病気などが原因でない限り、元気であれば心配はいりません。この頃になると、それまでに比べ、成長が緩やかになり、必要栄養量が減るからです。
なんとか食べさせようと、トッピングばかりするようになると悪循環になります。思い切ってフードの量を減らしてください。食べるようになったら、また少し増やします。
成犬
脂質が12~14%くらいのフードを与えます。回数は胃捻転予防のためにも、1日2回にして、お湯でふやかして与えてください。フードの銘柄は数年単位で切り替えたほうが良いとされています。
エビオスまたはワカモトは7,8粒入れます。野菜などをトッピングする場合は1割以内にしてください。
量は運動量や体格によりますが、当犬舎の場合、♂は一回につき150~180g。
♀は100~120gです。運動量の多くなる秋~春は増量し、夏季は減らします。
老犬用フード
当犬舎では、老犬になっても成犬用フードを与えています。老犬ほど良質のたんぱく質を多く必要としますので、低たんぱくの老犬用フードは与えていません。
噛む力が弱った老犬には、ドライフードをフードプロセッサやミルミキサーなどで粉状にし、お湯でふやかすと簡単にペースト状フードになります。お湯の量を加減することで流動食にもなります。
フードの与え方
月齢 | フードの種類 | 回 数 | |
---|---|---|---|
~2ヶ月 | 子犬用 | 3 回 | 体格に応じて増量 |
2~6ヵ月 | 大型犬種子犬用 | 3 回 | 体格に応じて増量 |
6ヵ月~ | 成犬用 | 2 回 | 季節に応じて増減 |